西加奈子サラバ小説のあらすじを簡潔に紹介!面白いと評判の内容も考察してみた! 

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西加奈子さん著小説『サラバ!』をご存知ですか?

第152回直木賞を受賞した作品で上中下と三巻に分かれています。

この作品のあらすじを簡潔にまとめて、面白いと評判が物凄かったので、その内容についても考察してみました。

「西加奈子サラバ小説のあらすじを簡潔に紹介!面白いと評判の内容も考察してみた!」でお届けします。

 

西加奈子サラバ 小説のあらすじを簡潔に紹介!

サラバは作者の西加奈子さんがイラン生まれて、小学校時代をエジプトで過ごしたという、ご自身の経験が元になっているといわれてます。

周りの人をモチーフにした登場人物も登場しているのかもしれませんね。

あらすじは文庫本だと上巻、中巻、下巻、今回はハードカバーの上巻下巻でまとめています。

 

上巻あらすじ

主人公、圷歩(あくつあゆむ)は父親がイランに海外赴任していたことからイランのテヘランで生まれました。

イラン革命の影響で帰国した歩は父親、母親、姉と大阪で新しい生活を始めます。

大阪での新しい生活にすぐに馴染めた歩と違って、破天荒で問題の多い姉はどんどん孤立していきます。

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姉の狂気

容姿の美しい母親に似なかったことで、外見にコンプレックスを持った姉の自己主張がものすごいです。

コンプレックスから生まれる自己顕示欲のせいで奇行を繰り返す姉とぶつかる母親、その2人を通じで女性に対して恐怖と不信感、嫌悪感を持ってしまう歩でした。

姉の狂気は家族という狭い世界しか知らない少年への影響は後々もずっと尾を引くのでした。

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一家でエジプトへ

父の赴任先がエジプトに決まり、一家で首都カイロ移り住むことになります。

日本人学校に通うことになった歩はエジプト人の少年と出会いました。

母に似て容姿が良く、空気を読める「いい子」の歩と、外見のコンプレックスから周囲を困らせる「問題児」の姉との対比が、日常生活の中で映し出されます。

個人的にはこの姉が傘をさして飛び降りたり、落書きしたり、苔を食べたりと常軌を逸した行動も原因がわかっているのでなんか憎めないと言うか、微笑んでしまうんですよね〜。

 

タイトル『サラバ!』の由来

エジプトで出会った少年ヤコブとの友情を育む中で生まれた合言葉が「サラバ!」でした。

言葉も通じないのに会話が成立するほどお互いを信頼し心を通わせた2人の象徴的な合言葉で歩の精神的な支えとなります。

 

中巻あらすじ

 

大阪での生活

両親の離婚を機にまた日本に帰ってきた歩は母の実家のそばに住み始めます。

母と子の三人は、それぞれで日常を過ごすようになります。

帰国する前はヤコブと会うためにまた戻ってくると誓いましたが、日本での日常でその思いも薄れ忘れてしまいました。

サッカー部に入った歩はチームメイトの須玖(すぐ)に次第に惹かれていきます。

体育会系でありながらも音楽や文学芸術にも詳しく誰からも好かれる須玖と親友になります。

その頃、母は恋人を入れ替えとっかえ、姉は矢田のおばちゃんの影響で宗教団体に出入りするようになりました。

 

進学を機に東京へ

阪神淡路大震災が起こってしまい、歩の生活や人間関係にも大きな影響を与えました。

逃げ出したい一心で歩は東京に進学するために大阪を離れます。

盛ったようにヤリまくり、芸術系のサークルに入ったり、レコード店でバイトをした大学生活の後半で編集者の目にとまり、就職せずにフリーのライターになりました。

当時付き合っていたカメラマンの要望でアート界で有名になっていた姉の取材をすることになり、それがきっかけで姉は世間から誹謗中傷を受け海外へ旅立ってしまいます。

 

下巻あらすじ

これまで、容姿端麗で控えめながらも女性にもてていた歩は頭皮も薄くなっていたり、少しずつ落ちぶれていると感じ自分を見失っていきます。

そんな中で須玖と大学時代に馬鹿にしていた鴻上と偶然再会し、親交を深めて行きます。

一方、姉は海外から帰国してきました。

世界各国を自分探しの旅を続けていく中で人生の伴侶を見つけまともになり、とても美しくなっていたのです。

そして姉から一通の手紙が届きます。

自分を模索しもがき続けてきた姉から、周りに上手に合わせ周りの評価でしか自分がわからない弟へ

この手紙が歩の運命を再び突き動かしていきます。

 

西加奈子サラバ 面白いと評判の内容も考察してみた!

まずとても「読みやすい。分かりやすい。」と言うのが一番の前提で、最後にハッピーエンドなのが良いのだと思います。

途中ちょっと間延びしたような感じもありますが、最後の展開があるからとてもイキイキと感じられます。

「あなたが信じるものを誰かに決めさせてはいけないわ」

強烈な個性を発揮する姉、振り回される弟、物語が進む中で弟が感じてきたことが、自分にも当てはまることが多く、とても共感できる人が多いのではないか思いました。

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